包茎を治す為に包茎手術を受けようと思っているけれども、包茎手術中や術後には痛みがないのかと気になる人も多いことでしょう。手術中や術後の痛みの対策はどうなっているのか、また術後にやってはいけない事などをしっかりと頭に入れておきましょう。
手術中は部分麻酔で対応
亀頭を覆っている包皮をなくして、常に亀頭部を露出させた状態にするのが包茎手術です。一言で包茎手術といっても、さまざまな種類があります。切る手術と切らない手術の二つに分かれ、切る手術の一つが環状切除術と呼ばれる方法です。これは余っている包皮をペニスの周囲にあわせてカットする方法です。傷跡が目立ち、ペニスと亀頭の色が変わってしまう可能性もあります。頭皮の先端の後ろ側を縦に切開して包皮を広げるし手術が背面切開術です。主に真性包茎やカントン包茎の人に行われます。半周分だけ包皮を切除するため、傷跡は目立ちにくくなるでしょう。そのほかにも切除場所が亀頭の直下部分にあたる亀頭直下切除術やペニスの根元の部分の包皮を切る根部切除術、Vカット小帯温存法など様々な種類が挙げられます。このようにさまざまな種類があることがわかりますが、それぞれに言えることはペニスにメスを入れるということです。その際に痛みが発生するのではないかと心配になる人も多いことでしょう。手術の際にはどんな種類でもなるべくペニスの根元の方に麻酔注射を打ちます。ペニスの痛みの感覚は先の方よりも根元の方が鈍いため、なるべく痛みの少ない根元の方に注射をすることになります。ごく細い注射針で麻酔をするため、ややちくっとする程度です。場合によっては麻酔注射を打つための表面麻酔を行うこともできるので、特に痛みに弱い人にはお薦めです。麻酔の注射をするとペニス全体の感覚がなくなるため、手術中に痛みはありません。手術が終わり3時間ほどが経過すると麻酔が切れるので、少しずつ痛みが出てくることでしょう。
治療後は痛み止めと包帯を渡される
包茎手術の後は出血がないことを確認するために1時間から2時間ほどは病院内で安静に休むことになります。麻酔が切れ痛みがある場合には、鎮痛剤をのんだり座薬を使用することになるでしょう。病院で問題がないと診断されたら術後は歩いて帰宅することができますが、できる限り安静に努めます。化膿止めの抗生剤や痛み止め、包帯を処方してもらい、薬は1週間程度服用することになります。場合によっては夜間に勃起するので、包帯がきつく感じる可能性もありますが、ここでは緩めない方が安全です。もしも勃起して痛みがひどくなるようであれば、できる限り冷やして勃起を鎮めるように努力しましょう。翌日に外来を受診して傷の具合を確認することになり、多くの場合ここで問題なく終了しますが、状態によっては再び止血を行ったり縫合を行う可能性もあります。
手術当日に巻いてもらった包帯は3日間ほどは絶対にとってはなりません。とってしまうと血がたまりペニスが風船のようにふくらんでしまう可能性があります。包帯からにじみ出るようなじわじわとした出血は考えられますが、衣類を汚さないように包帯の上からティッシュなどで覆い対処します。4日目からは自分で包帯の交換を行うことになります。包帯は血で固まっているためシャワーでふやかしながらゆっくりと取っていきます。まだ血がにじんでいたり変色していたりと不安になるかもしれませんが皮を少し根元側に引っ張って、石鹸を泡だててやさしく患部を洗います。不衛生にしていると傷が治りにくくなるのでしっかりと洗いましょう。洗い終わったら清潔なタオルで拭き、亀頭の上から根元部分までをしっかりと包帯で巻いていきます。
治療当日~1週間は安静にしておくのがオススメ
包茎手術後は、1か月程度まではアフターケアが必要となり、様々な注意点を守って生活しなければなりません。特に治療当日~1週間は安静にしておく必要があるでしょう。まずは手術当日から3日目ぐらいまでは傷口をぬらさないようにしなければなりません。シャワーをあびる場合には、傷口が濡れないようにビニール袋などをかける工夫が必要です。激しい運動や自転車やオートバイの運転などは避け、血流を上げることにつながる飲酒なども禁止です。4日もたつと傷口を濡らしても問題はありませんが、湯船につかってはなりません。少しずつ運動もできるようになりますが、ペニスをぶつけないように十分注意して行いましょう。通常であれば糸は1から2週間ほどで自然に溶けてなくなります。ナイロンの糸で縫合した場合には傷口が治った段階で抜糸を行う必要があります。抜糸は手術後2週間以降の日時で行われることになります。これよりも前だと傷口が完全に治りきっていないので抜糸は不可能です。抜糸をする際には麻酔は行われませんが、特に痛みはありません。包茎手術を受けて術後の4週間は性行為はすることができません。またマスターベーションさえもすることはできないため注意が必要です。術後は傷口が完全に治っていないので、刺激を与えたり濡らすことは厳禁です。4週間はこすることも禁止されているのでマスターベーションもやめておきましょう。手術後は傷口が治ろうとしているので血やリンパ液がにじみ出ることがありますが、これは必ず起こることとされています。出血したとしても慌てることなく、包帯を替えて軟膏を塗れば特に問題はありません。
まとめ
包茎手術中は部分麻酔をすることになるため、痛みを感じることはないでしょう。術後は痛み止めと包帯を渡されて、自宅でケアをすることになります。術後は様々な注意点があり、特に治療当日から1週間は安静にしておかなければならないので気を付けましょう。